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2015/08/06

月曜三限概論発表

2回生の咲音です。
今回は、「恋の通い路~業平道~」と題して伊勢物語の主人公とされる在原業平にの伝承が残る地を調べました。

1.はじめに
今回は、伊勢物語の主人公と考えられている在原業平の伝説が残る業平道について発表する。今回このテーマを選んだ理由は、ある橋が「業平橋」という名前で、在原業平が河内に通うのに通っていたということで名付けられていた。そこで、在原業平がどのようなルートを通っていたのか調べたいと思ったからである。
 今回の発表では、通ったと思われるルートやその周辺に残る伝説や言い伝えなどを見ていきたい。

2.在原業平とは
   ・825~880年(天長2~元慶4)
   ・平安時代初期の官人・歌人。
   ・父は阿保親王、母は桓武天皇皇女の伊都内親王。
   ・826年に兄の行平とともに在原朝臣を賜姓された。
   ・妻は紀有常の娘
・官位:蔵人頭従四位
   ・『伊勢物語』の主人公とみられ、多くの女性との逢瀬と    
東下りで有名。
 
3.高安通い  そのルートと史跡
 在原業平が通ったとされているルートが、在原→鉾立→北柳生→伊豆七條→馬司→今国府→法隆寺門前→高安(大和)→並松→龍田→信貴山→十三峠→河内高安 とされている。 (在原神社)

 

そこで、今回はこれらの中から、業平伝説が今もなお残っているポイントを訪れた。これらをルートに沿って紹介する。

①在原神社 ☆1 
明治9(1876)年まで「在原寺」という寺院があり、本堂・庫裏・楼門などが並んでいた。在原寺の創立は承和2(835)年とも元慶4(880)とも言われている。在原寺の井筒を『伊勢物語』にみえる「筒井筒」の挿話の舞台とする伝承はここから生まれたと考えられている。現在の在原神社には、業平の父の阿保親王とともに祀られている。

②業平姿見の井戸 ☆2
業平ゆかりの井戸。世阿弥作の能「井筒」では、諸国遊行の途中、荒れ果てた在原寺に詣でた僧が、夢の中で業平の妻が形見の衣裳を着て、この井戸にその姿を写し、恋しい業平の日をしのぶという筋書になっている。

③業平姿見の井戸 ☆3
広峰神社境内にある井戸。聖徳太子の掘った井戸と言われ、後に業平がここで休憩し姿をうつしたとされ、伝説が残っている。

④業平橋     ☆4
業平が高安に通ったとされる道にかかる橋。現在はもう少し南に「新業平橋」がかかっている。

⑤業平姿見の井戸 ☆5
業平が河内高安の恋人・河内姫のもとを訪ねる際、水鏡にした井戸。隣に日切地蔵尊がある。

⑥神立茶屋辻   ☆6
大坂玉造と大和竜田を結ぶ重要な道筋にあたり、この辻には多くの茶屋が並んでいた。ここには、業平と茶屋娘の恋物語で有名である。

⑦玉祖神社    ☆7
玉祖氏の祖神、玉祖命を祀る。この神社の宝物には、業平の伝説を残す一節切の笛がある。

⑧神立辻地蔵   ☆8


4.業平道に残る伝説
・伊勢物語「筒井筒」
・謡曲「井筒」 世阿弥作  
・『河内名所図会』業平河内通いの古蹟

○神立に残る伝説○
 業平が神社に参拝したとき、茶屋「福屋」の娘である梅野を見初め、しばしば訪れ、松の木から笛を吹いて合図をしていた。ところがあるとき、東窓から覗くと梅野が自ら杓文字でご飯を盛っているので愛想を尽かし、業平は笛を神社に奉納して逃げ帰った。そのため、梅野は悲しみ身を投げたとされており、ここを恋の淵と呼ばれている。以来、高安の里では東窓を開けると縁遠くなるといわれている。

○井戸(☆5)に残る伝説○
 業平が天理・櫟本の住まいから、河内姫のもとへ通っていた或晩のこと、高安山峠の松の下で業平が合図の笛を吹くが彼女がなかなか出てこない。そこで家を訪ね、東の窓からのぞくと、ご飯の残りを一生懸命杓文字ですくって食べている。その不作法に業平はいやになり帰ってきた。これに気付いた女が追いかけて来たので、五百井戸のヨノミの大樹に登り姿を隠した。追って来た女は、慌てて月明かりで井戸に映っている樹上の業平をみて飛び込んだ。


5.まとめ
 今回は、地元に残る業平の伝承から地域を広げての研究で、詳しいところまでの発表は、時間の都合でできなかったが、伊勢物語の主人公とされる業平の足跡をたどることができた。
 伊勢物語の「筒井筒」の話をもとにして、話がつくられたり、伝説が残っていたりいて、それらの内容の相違点などを挙げられたらもっと良かった。今後の研究につなげたい。


6.終わりに
 高校の時に聞いたのがきっかけで、概論発表のテーマにしたが、思っていたよりも調べ甲斐のあるテーマだった。伊勢物語の研究は国文学の範囲に入るが、物語をもとに歴史を見ると、これまでと違った見方ができると感じた。また、今回は自分の中でフィールドワークを取り入れたいという思いがあり、伝説の残る地を実際に訪れた。今後もテーマに合わせた研究方法を取り入れていきたい。

7.参考文献・資料
―文献―
・植条則夫『歩く旅シリーズ 時代別・奈良を歩く』(山と渓谷社、2002年)
・奈良県高等学校教科研究会歴史部会『歴史散歩㉙ 奈良県の歴史散歩・上』
(株式会社山川出版社、2007年)
・井上辰雄『在原業平―雅を求めた貴公子』(遊子館、2010)
・森田恭二『『河内名所図会』『和泉名所図会』のおもしろさ』(和泉書店、2010)
・石井倫子『能・狂言の基礎知識』(角川学芸出版、2009)
・久保田淳・中村明・中島国彦『高等学校 国語総合』(明治書院、2013)

―ホームページ―
・八尾市観光協会 「おすすめモデルコース―在原業平と十三街道コース」 
『八尾 観光WEB』 八尾市観光協会 http://www.yaomania.jp/ (2015.5.24閲覧)
・Yahoo!JAPAN 地図 http://map.yahoo.co.jp/ (2015.5.10閲覧)

―フィールドワーク―
・在原神社…奈良県天理市櫟本町
・業平姿見の井戸1…奈良県大和郡山市新庄町
・業平姿見の井戸2…奈良県生駒郡安堵町大字東安堵 広峰神社境内
・業平姿見の井戸3…奈良県生駒郡斑鳩町竜田南 斑鳩町役場前
・業平橋(新業平橋)…奈良県生駒郡斑鳩町高安
・神立茶屋辻…大阪府八尾市大字神立
・玉祖神社…大阪府八尾市大字神立
・神立辻地蔵…大阪府八尾市大字神立

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